今、政治の世界で「幹事長」といえば、真っ先に思い浮かべるのは小沢一郎民主党前幹事長でしょう。小沢氏が何かと世間の注目を集める大物政治家だということもありますが…。何よりも自民党政権時代から“幹事長”というポストが「党の顔」といわれるのは、人事と金を握っているからなのです。
幹事長は、党首に次ぐ要職であり、定例の記者会見を行うなど党のスポークスマンでもあります。党首が総理大臣に選出されている場合は、党首に代わり党務、人事を掌握します。それだけ大物政治家が就くポストということもあり、自民党時代は幹事長経験者が次の総裁(首相)となるケースも多かったのです(小渕恵三総裁・森喜朗幹事長→森総裁/福田康夫総裁・麻生太郎幹事長→麻生総裁など)。
最大の仕事は選挙を指揮し、勝利すること。立候補者に対する公認権を持ち、比例代表の名簿順位を最終的に決める立場にあり、党の中では絶大な発言力を握ります。
7月11日(日)に行われることが決まった参議院議員選挙では、小沢幹事長(当時)の方針で定数2議席の選挙区に民主党候補を2人立候補させ、議席独占をねらうという方針を立て、話題を呼んでいます。菅政権下で新幹事長となった枝野幸男氏は小沢氏と距離を置いてきた「敵」の一人。その手腕に注目が集まっています。
ちなみに、幹事長の最年長在任記録は75歳2カ月の野中広務氏、最年少就任記録は田中角栄、小沢一郎両氏の47歳です(いずれも自民党時代)。
