トピックス

イベントレポート

リビングレッスン「仙台藩作法」レポート

2010年06月02日(水)

すべての挨拶に代わる「ごきげんさまでございます」からスタート
伊達泰宗さんの語る政宗公の姿に、全員が聞き入ります

伊達泰宗さんの語る政宗公の姿に、全員が聞き入ります

「ごきげんさまでございます」。
そんな穏やかな挨拶から始まった5月21日の「リビングレッスン」。今回は伊達政宗公の時代から武家作法として伝承されてきたという「仙台藩作法」を体験!
「転勤が多いため、仙台のことをもっとよく知りたくて…」「会場前近くはよく通るものの、どんなお稽古をしているのか気になっていたんです」などなど、参加者は20代~70代の午前・午後計19人。仙台藩作法のお稽古場である伊達遊学舎に集まりました。


十八代当主・伊達泰宗さんが、北限のお茶と政宗公とのゆかりを語る

冒頭には伊達家十八代当主・伊達泰宗さんから、文化人としての正宗公のお話が。
約400年前。日本文化、もちろん茶道にも精通していたといわれる政宗公が仙台藩の食産業振興のために持ち込んだという“北限のお茶”桃生茶。開催日前日、ご当主も実際に石巻市桃生町の茶畑で新茶の摘み取りを体験してきたそうで、その様子も踏まえ、政宗公の思いなどを穏やかに語っていただきました。

仙台藩作法「正座」「座礼・立礼」を実戦
実践編。手の位置、指先までの配慮、お辞儀の仕方に気をつけて「座礼」

実践編。手の位置、指先までの配慮、お辞儀の仕方に気をつけて「座礼」

続いて、仙台藩作法のレクチャーへ。
ここからは伊達家伯記念會・仙台藩作法指南役の池田峯公さんが講師です。
仙台藩作法には原則として「相手を思いやる心」があると教えていただいた後、礼法に基礎を置く「正座」「座礼・立礼」の実践に入りました。

親指を少し内側に入れて指先をそろえるなど、武家ならではの指先までの配慮の上で座ったり、立ったり。指先を開いたり(繊細さに欠ける)、重ねたり(「休め」の姿勢)という“悪い見本”と見比べてみると、印象の差は歴然!!
「『時宜による』という言葉がある通り、TPOに合わせることも大事です」(池田さん)
というように、物腰やわらかくその場に合わせた対応をすること、主張しすぎず自然体で行うこともポイントだそう。

また、「座礼」では、基本の形「双手礼」(そうしゅれい)、口上を述べる・聞くときの形「指建礼」(しけんれい)、ものを拝見するときの形「拓手礼」「折手礼」など、状況に応じた形をいくつか教えていただきました。初めはぎこちなかった参加者の皆さんの動作も、何度か練習するうちにスムーズに!
給仕作法を知った後のお茶は、もっとおいしい!
作法に則って桃生茶をひと口。お茶わんの持ち方一つで、見た目が変化します

作法に則って桃生茶をひと口。お茶わんの持ち方一つで、見た目が変化します

最後に、冒頭でもお話のあった政宗公ゆかりの桃生茶を使い給仕作法のレッスンへ。
使用するお茶碗やお盆の使い分け方から、おいしいお茶の淹れ方、お客様への運び方・出し方、出されたお茶のいただき方までを丁寧に教えていただきました。

正宗公ゆかりの桃生茶は、八十八夜よりも20日ほど摘み取りが遅いために百八茶と呼ばれ、茶寿(108歳)と重なること、お茶の希少性から、縁起物としても知られるそう。多めに急須に入れ、じっくりと葉を開かせたお茶は「ほんのりと甘みがあっておいしい」「すごく香りがいい」と参加者の皆さんも絶賛でした。
ちなみに仙台藩の茶道は、石洲流清水派だそうですよ。

講座終了後は、広瀬川を越えた先に見える政宗公の騎馬像を眺めてから帰路へ。
1回の講座だけではとても語りつくせない作法の世界。参加者の皆さんからは、「子どもにもぜひ受講させたい」「親子教室を開いて」という声も聞かれるほどでした。
今後のイベントなどで、検討していきたいと思います♪

今回、会場となった伊達遊学舎では毎月2回の仙台藩作法教室、仙台藩作法次第香之儀教室を開講中。もっと知りたい!という人は、こちらのホームページも要チェック!